決算書3期分から、金融機関と同じ目線で財務を診断する
指標の計算だけでは終わりません。ローカルベンチマーク(ロカベン)の6指標で同業種と比べ、利益が減った理由を金額で分解し、債務償還年数から金融機関にどう見えているかまで出します。
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読み取った数字単位:百万円
ロカベン6指標同業種(金属製品製造)の平均との比較
※業種平均と評点はデモ用のサンプル値です
営業利益が減った理由の分解第45期 → 第47期
金融機関からの見え方
診断の要点(下書き)診断士が確認・修正する前提
この処理の中身(AIへの頼み方の一部)…分解の式まで指定して、計算をぶれさせない
【決算書・勘定科目内訳書・製造原価報告書(3期分)】から数字を読み取り、次を出してください。 1. ロカベンの6指標(売上増加率/営業利益率/労働生産性/EBITDA有利子負債倍率/ 営業運転資本回転期間/自己資本比率)を3期分計算し、【業種平均】と比べて評点をつける 2. 営業利益の増減を、次の式で要因に分解する 売上の増加の効果 =(当期売上 − 前期売上)× 前期の粗利率 原価率の変化の効果 = −(当期の原価率 − 前期の原価率)× 当期売上 ※材料費・外注費・その他に分ける 販管費の増加 = −(当期販管費 − 前期販管費) ※合計が営業利益の増減と一致することを必ず確認する 3. 債務償還年数 =(借入金 − 正常運転資金)÷(営業利益 + 減価償却費)を計算し、 金融機関がどう評価するかを書く 4. 読み取れない数字は空欄にして「要確認」とする。推測で埋めない
売上明細2,184行から、取引先ごとの価格転嫁の遅れを突き止める
販売管理システムから出力した明細は、取引先名の書き方がバラバラです。AIがこれを名寄せし、材料の仕入単価の推移と突き合わせて、どの取引先で、何%の値上げが必要かを計算します。
売上明細(販売管理システムから出力)2,184行・24ヶ月
取引先名の名寄せ表記ゆれ 未処理
取引先別の価格転嫁の状況第45期 → 第47期
必要な値上げ率 = 材料費の比率 × その取引先向けの主材料の値上がり率/転嫁率 = 実施した値上げ率 ÷ 必要な値上げ率
材料の仕入単価と、空見精機向けの販売単価
転嫁できていない分を取り戻すと
価格交渉の資料(空見精機向け)取引先ごとに作成できます
- 2026年1月に施行された取適法(旧・下請法)では、価格の協議に応じずに一方的に代金を決めることが禁止されています。空見精機が同法の対象になる取引かどうかは、資本金と取引の内容で確認が必要です。
- 毎年3月と9月は「価格交渉促進月間」です。3月の交渉に向けて、年内に資料を渡しておくのが効果的です。
- いきなり全額ではなく、「材料費の上昇分のみ」に絞ることで、合意を得やすくなります(加工費の値上げは次の段階)。
この処理の中身(AIへの頼み方の一部)…名寄せと突き合わせを、ルールで指示する
【売上明細】と【材料仕入明細】を渡します。 1. 得意先名の表記ゆれ(株式会社/(株)/㈱、カタカナ表記、工場名つきなど)を 同じ会社にまとめる。まとめた根拠(住所・得意先コード)も示す。自信がないものは「要確認」とする 2. 取引先ごとに、主に使っている材料と、その材料の仕入単価の2年間の上昇率を出す 3. 品番ごとの販売単価の推移から、取引先ごとの値上げ率(売上加重)を出す 4. 必要な値上げ率 = 材料費の比率 × 材料の上昇率 を計算し、転嫁率を出す 5. 転嫁できていない分をすべて転嫁した場合の、営業利益への効果を計算する 6. 転嫁率が低く売上の大きい取引先について、価格交渉の資料を作る (根拠のグラフ、品番別の改定案、自社の努力を含める。相手を責める書き方をしない)
打ち手を組み合わせて、3年後の利益と財務をその場で試算する
社長との面談中に「値上げが8割通ったら?」「設備を入れたら借入はどうなる?」に、その場で答えられます。ここで決めた計画が、そのまま報告書と補助金の計画書に入ります。
営業利益の変化(3年目)
3年間の推移
この処理の中身(AIへの頼み方の一部)…試算のロジックを表にして渡し、ツールにする
次の前提で、社長との面談中に使う収益シミュレーター(ブラウザで動くもの)を作ってください。 - 基準は第47期の決算(売上662・営業利益5・人件費198・減価償却27・借入金296 百万円) - 打ち手ごとに、効果が出るペースを1年目・2年目・3年目で変える (価格転嫁 40%→80%→100%、設備投資は1年目が半年分 など) - 賃上げは毎年複利で人件費に効かせる - 出力:3年間の売上・営業利益・付加価値額・債務償還年数、 付加価値額の年平均の伸び率、打ち手ごとの利益への寄与(ウォーターフォール) - 前提の数字は画面の下に一覧で表示し、社長の前で変更できるようにする
分析とシミュレーションの結果から、コンサルティング会社品質の報告書を作る
結論を1文で書いた見出し、要因分解、課題の構造図、優先順位のマトリクス、実行計画まで。手順3で選んだ打ち手の数字がそのまま入ります。
この処理の中身(AIへの頼み方の一部)…「見出しは結論を1文で」が品質の分かれ目
【財務診断】【取引先別の分析】【シミュレーションの結果】をもとに、社長向けの報告書を10枚で作ってください。 - 各スライドの見出しは「テーマ名」ではなく「そのページの結論を1文で」書く (×「現状分析」 ○「売上は11%伸びたが、営業利益は26→5百万円に減った」) - 1枚に伝えることは1つ。根拠のグラフを必ず1つ入れる - 構成:表紙/要約/現状/要因分解/課題の構造/取引先別/打ち手の優先順位/見通し/実行計画/お願い事項 - すべての数字に出所を書く(決算書・売上明細・シミュレーションの前提) - 専門用語は社長が読んでわかる言葉に言い換える
補助金の事業計画を、審査員の目線で先回りしてチェックする
手順3の計画から事業計画書を作り、要件を満たすか、設備の能力と売上計画が矛盾していないか、加点項目の取りこぼしがないかを確認します。
審査の観点でのチェック
※要件・加点項目はデモ用のサンプル要項です。実際の申請では最新の公募要項で確認します。
5軸加工機の稼働時間と能力年間
事業計画書(下書き)
この処理の中身(AIへの頼み方の一部)…審査員が突っ込む点を、計算で確かめさせる
【公募要項】【事業計画の数字】【設備の仕様】を渡します。審査員になったつもりで確認してください。 1. 付加価値額・給与支給総額の伸び率が要件を満たすか 2. 設備の年間稼働可能時間と、計画の売上に必要な加工時間を比べ、 計画が設備の能力を超えていないか(超えていれば、何年目に何%超えるか) 3. 需要の根拠(引き合いの件数・金額)が具体的に書けるか 4. 加点項目のうち、申請までに間に合うもの・間に合わないもの 5. 指摘ごとに、計画書をどう直せばよいかを書く
支援の記録を事務所の資産にし、次の案件と新しい顧客につなげる
この案件の分析・資料・結果を、検索して使い回せる形で保存します。過去148件の支援記録を横断して「効いた打ち手」を数字で示し、同じ課題を抱える顧問先も見つけます。
この案件の記録(自動で作成)
社名は伏せた状態で保存します(守秘義務のため)
事務所の過去の支援から:「価格転嫁」の支援 23件
事務所の過去の支援から:「設備投資による内製化」9件
同じ兆しがある顧問先材料費率が3pt以上上昇し、販売単価が据え置き横展開の候補 3社
この案件から作られたひな形
- 取引先別の転嫁率の分析シート(売上明細と仕入明細を入れるだけ)
- 価格交渉の資料(取引先名と品番を差し替えて使える)
- 収益シミュレーター(打ち手と前提を変えて使える)
- 経営診断報告書の構成(10枚・見出しの書き方の型つき)
- 設備能力のチェック表(補助金の計画の矛盾を防ぐ)
このAIを作る技術は、学べます。業務の効率化は、プロに任せられます。
このデモの分析は、特別なシステムではなく、生成AIと、御社がすでに持っているデータ(決算書・試算表、販売や仕入の明細、過去の報告書)で作れます。社員の方が作り方を学び、仕組みづくりと定着はプロが伴走します。
AI研修で、社員の方が「作れる」ようになる
- 財務診断と、利益が減った理由の分解
- 報告書・事業計画書の下書き
- 価格交渉などの資料の作成
伴走サポートで、業務の効率化までプロに任せる
- 収益シミュレーターの構築
- 取引先別の採算分析の仕組みづくり
- 支援記録のナレッジ化と、顧問先への横展開
- 守秘義務を守るための事務所のルールの整備
個人情報や機密情報をAIに渡す範囲など、安全に使うための社内ルールづくりも、研修の第2回(情報セキュリティ)で行います。